「Javaエンジニア養成読本」を読んでみた

自分の場合は、Javaはプロジェクトで必要になった時にだけ使うぐらいの関わりです。良く使う言語ではあるのですが、趣味でも書いているC#などと比較するとそもそも書いているコード量も少ないです。


Javaを使うことはあっても、Javaの専門家ではない。そんなエンジニアの場合、情報を俯瞰できるこういったムック本はとても助かります。


今までJavaのムック本って有りそうで無くて、有ったとしても古かったりして手が伸びなかったのですが、今回新しく出たとのことだったので早速買って読んでみました。


本の目次は以下の通りでした。

・誰も教えてくれないJavaの世界
Java入門
Java SE 8時代のデータ処理入門
・現場で役立つJava EE
・現場で役立つチーム開発入門
・今時のJava受託開発の現場で求められる知識


技術的には言語としてのJavaはサーバーサイドでの利用方法、現場のチーム開発の方法やツールなどJavaエンジニアに必要なこと全体像が纏まっていました。


全体的には知っていたことが多かったのですが、Java 8での変更点含めて書かれているので、知識を短時間でアップデートできたのは良かったです。


個人的に特に面白かったのは、「誰も教えてくれないJavaの世界」という巻頭特集です。ここではJavaの技術よりは歴史や文化的なことについて書かれています。


ネットからの知識で、ある程度は知っていたつもりでしたが、やはり特集としてみると知っているつもりの用語の背景なんかもしれておもしろいです。


例えばJBossはもとは、EJBOSSという名前でリリースされて、後からEJB
Sunの商標だったので、Eを取ってJBossとしたということなどは知らなかったので素直に「へー」と思ってしまいました。


この特集の中でも、一番面白かったのはJavaの歴史です。20年のJavaの歴史を5年ごとに4つに分割し、その間に起きたことを、「Java前夜から黎明期」、「黄金期」、「停滞期」、「再生期」として纏められています。


Oakが商標の問題でJavaと改名したり、Netscapeに組み込まれたり、MSと色々あったり、Oracleに買収されたりとかとか。ちょっとした歴史小説見てるようでした。


新入社員や、これからJavaを学ぼうとする人でなくとも、自分のようにプロジェクトなどで必要に応じてJavaを使うくらいの関わり方をしているエンジニアの場合は新たな発見があって面白いかもしれません。


Javaエンジニア養成読本 [現場で役立つ最新知識、満載!] (Software Design plus)

Javaエンジニア養成読本 [現場で役立つ最新知識、満載!] (Software Design plus)