子どもができると、今までの独身、夫婦二人きりの生活から打って変わって、家の中がいつもにぎやかになります。ただ、そんな中でも誰にでも静かになりたい時あると思います。
私は子どもに会いたくて、仕事を早めに切り上げる場合もあるので、その分時々家で仕事をしなければいけない時がありますが、その場合は「静かな環境で集中して仕事」というわけにはいきません。
ある程度、騒音があった方が集中できるというタイプの人もいますが、残念ながら私の場合は、静か、もっと言えば「無音」に近い環境でないと集中できないタイプの人間です。(そういう人って少なくないと思います)
ここでは私が静寂を求めて試してきたアイテムを纏めてみようと思います。
キホンの耳栓
まずは基本の耳栓からです。
耳栓を選ぶ上で、耳栓の性能を表すNRR(ノイズ・リダクション・レイティリング)という数値が出てきます。
dBとNRRって?
本格的な耳栓には「NRRは30です」などと表記されていたりします。では、このNRRって何でしょう。
テレビなどでも騒音の単位でデシベル(dB)という値が使われているのを聞いたことがあると思います。NRRは騒音(dB)をどれだけ軽減できるかの性能を表した数値です。
イメージわかないかもしれません。繰り返しますが、NRRはデシベル(dB)をどれだけ減らせるかです。まずは騒音の指標となるデシベル(dB)の例を表にしてみました。
デシベル(dB) | 例 |
---|---|
120デシベル | 飛行機のエンジンの近く |
110デシベル | 自動車の警笛(前方2m)・リベット打ち |
100デシベル | 電車が通るときのガードの下 |
90デシベル | 犬の鳴き声(正面5m)・騒々しい工場の中・カラオケ(店内客席中央) |
80デシベル | 地下鉄の車内・電車の車内・ピアノ(正面1m) |
70デシベル | ステレオ(正面1m、夜間)・騒々しい事務所の中・騒々しい街頭 |
60デシベル | 静かな乗用車・普通の会話 |
50デシベル | 静かな事務所・クーラー(屋外機、始動時) |
40デシベル | 市内の深夜・図書館・静かな住宅の昼 |
30デシベル | 郊外の深夜・ささやき声 |
20デシベル | 木の葉のふれあう音・置時計の秒針の音(前方1m) |
本格的な耳栓
最近は工事現場でも時々騒音計が取り付けられています。この前も、秋葉原の首都高横のビル建設現場に大きな騒音計が設置されてました。表示は90dB。目の前で犬が吠えていたり、カラオケルームの中とイメージすればかなりうるさいですね…
ではここにNRR10の耳栓をつけるとどうなるのでしょうか?NRRは騒音(dB)をどれだけ減らせるかの数値なので以下のようになります。
90dB-10dB=80dB
このように、NRRが高いほど騒音を軽減できます。
私が使っているのは、耳栓と言ってもコンビニや百貨店で売られているような一つ500円くらいの黄色やオレンジのスポンジ耳栓ではありません。銃撃の時に耳を守るように作られている海外製の本格的な耳栓です。NRRで表すとNRR30とかの耳栓になります。
先ほどの建設現場の場合。
90dB-30dB=60dB
「吠えてる犬の前」や「カラオケルームの中」にいたのが、「静かな乗用車の中」まで静かになることになるということです。中々の性能であることがイメージできると思います。
この本格耳栓、高そうと思うかもしれませんが、左右1セット100円以下なので、扱い粗くて壊れてしまっても、無くしても大して気になりません。
耳栓のつけ心地は耳の穴の形によって左右されてしまうので、最初は色々な種類を試すことをお勧めします。
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私が愛用しているのはCAMOは33dBと最高性能の耳栓です。ちなみに耳の穴は小さめです。
MOLDEX カモフラ柄耳栓 6608 Camoplugs (10ペア)
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このCAMOはNRRが33なので上の表で言えば「電車の車内」が「静かな事務所」になってしまいます。
もっと上級者向けにはイヤーマフというものがあります。こちらも銃声から耳を守るのに使われています。見た目はヘッドホンみたいですね。身近では飛行場で整備士の人がつけていたりします。
MOLDEX モルデックス イヤーマフ 迷彩柄 CAMO M1 6109
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こちらもAmazonなどで売っているので、購入はしてみたのですが、顔が左右から圧迫される感じがなじめずに使っていません。ただ耳栓より付け外しが簡単というメリットと、耳栓との併用によりさらなる静かな環境が実現できる良さはあります。
最近ではデータセンターでも付けてる人を見かけました。経験したことある人は多くないのかもしれませんが、大量のサーバが轟音をあげている中での作業にはピッタリのツールなのかもしれません。
イヤホン
次はイヤホンです。音楽を聴く方なら一日のうちの大部分で耳に入っているような方も多いかもしれません。イヤホンでも静かな環境を提供してくれるものがあります。
ノイズキャンセリングイヤホン
まずは、ノイズキャンセリングイヤホンです。これは耳栓のように騒音を遮るのではなく、騒音を打ち消す効果のある音を流すことで、周囲の騒音を下げてくれます。
実際に静かな場所でノイズキャンセリングが機能しているイヤホンをつけてみると「サーーーー」といった打ち消し用の音が聞こえます。
騒音のある場所ではこの打ち消し用の音は全く聞こえなくなり、周囲の雑音も小さくなります。特に車の音、電車の音、家電などの音に効果があるように感じます。人の声などは比較的聞こえる状態になります。
イヤホン本来の機能である、音楽を合わせるとかなりの遮音効果は強くなります。周りの雑音が少なくなるおかげで、普通のイヤホンと比較して小さい音量でも音楽だけが聞こえる状態になります。無音でないとダメな人には効果薄いですが、クラシックやジャズなど流しながら作業するにはピッタリです。
3〜4種類くらい利用してきましたが一番使いやすかったのはSonyのBluetoothイヤホンです。この機種はBluetooth受信機とイヤホンのペアで売られています。断線した場合もイヤホンだけを取り替えることもできます。ノイズキャンセリング機能だけなら音楽プレイヤー無しでも利用できます。
ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン MDR-EX31BN : カナル型 Bluetooth対応 ブラック MDR-EX31BN B
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高遮音性のイヤホン
最後にイヤホン自体の遮音性が高いものがあります。これはイヤホンの耳に入れる部分のイヤーピース自体が、上に書いた耳栓のように遮音性が高いタイプになります。
使っているのはSHUREのSE215ですが、この遮音性がとても高い。耳栓レベルです。さらに音楽を合わせると人に声をかけられても気づかないほどに周りの音が聞こえなくなるので少し危ないこともあるくらいです。
静けさは素晴らしい
私にとっては静かな環境というのは死活問題です。本当は少しくらいうるさい環境でも集中できるのが一番なんですけどね。。。
新しい遮音アイテムを手にいれてから最初に使ってみた時の「無音…」の感覚。これはクセになります。
今後も静かな環境を求めていこうと思います。
追記
2019年度版書きました。