Windows8などで使用可能なWindows ストアアプリですが、ストアに並べるにはアプリがストアに並ぶだけの品質などの要件を満たしているかMSの認定を通す必要があります。実際の認定作業は自動チェックだけでなく、人が実際にチェックしているそうです。
自動チェックのところ だけでも手元でやりたい場合にWindows アプリ認定キットというものがあると聞いて試してみました。
まずは簡単なアプリを作成してみます。ブログのリーダーアプリを作ってみました。といっても0から作ったわけではなく以下のURLを参考に組んでみました。
ブログ リーダーを作成する (C#/VB と XAML を使った Windows ストア アプリ)
できたアプリはこんな感じです。
このアプリがWindowsストアの要件 を満たしているかチェックしていきます。
まずはWindows SDKをインストールします。ダウンロードはこちらから。インストールが完了したらWindows App Certification Kitを実行します。このプログラムが最初見つからなかったのですが、そんな時は、前の記事でも書きました、プログラム起動用のショートカットが便利です。今回は「Windowsボタン+Q」でアプリのランチャーが開くので、「Windows app」などと入力するとWindows App Certification Kitが開きます。
Winodowsストアアプリの検証を選びます。
アプリの一覧が出てきます。ローカルコンピュータでテスト実行したことがあると開発中のアプリもこの一覧に出てくるようです。
検証開始します。
ファイルの保存先を聞かれますので適当なフォルダを選択してください。
これで検証結果が確認できます。最初、不合格が出てしまいました。
内容見ると以下のような感じです。
Windowsアプリは起動画面やタイルアイコンなど複数のイメージファイルが必要になります。デフォルトで設定されているものがあるのですが、それを変更しないとエラーになってしまうようです。
色々なサイズのイメージファイルが必要で全て準備するの意外に大変でしたが、何とか準備して、再度テストしたら今度は合格でした。
記事を書いている時点での認定キットのチェック項目を以下に列挙してみました。
・クラッシュとハングのテスト
- アプリの起動テスト
- クラッシュとハング
・アプリ マニフェストの準拠のテスト
- アプリ マニフェスト
・Windows セキュリティ機能のテスト
- Binary Analyzer
- プライベート コード署名
・サポートされている API のテスト
- サポートされている API
・パフォーマンスのテスト
・アプリ マニフェスト リソースのテスト
- アプリ リソースの検証
- ブランド検証
・デバッグ構成のテスト
- デバッグの構成
・ファイルのエンコード
・Direct3D 機能レベルのサポート
- Direct3D 機能レベルのサポート
・アプリ機能テスト
- 特殊用途の機能
・Windows ランタイム メタデータの検証
- ExclusiveTo 属性テスト
- 型のロケーション テスト
- 型名の大文字小文字の区別テスト
- 型名の正確性テスト
- 一般的なメタデータ正確性テスト
- プロパティ テスト
なお、認定キットのチェックはVisual Studioからストアへのアップロード用のパッケージを生成する際にも動くようです。