SCOMのAzure監視用の管理パック、System Center Oparations Manager Management Pack for Windows Azureを動かしてみました。
インストールするにはSystem Center Operations Manager 2012 SP1 または 2012R2が必要になります。
ダウンロードリンク
管理パックは以下のリンクから、3ファイルをダウンロードできます。
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=38414
- Microsoft.SystemCenter.WindowsAzure.mpb
- Microsoft.SystemCenter.WindowsAzure.SLA.mpb
- MPGuide_AzureMP.doc
SCOMでサブスクリプション登録
SCOMに管理パックをインポートしただけでは以下のように何も表示されません。最初はSCOMに管理対象のAzureサブスクリプションを登録することでSCOMからAzureの情報取れるようにしてあげる必要があります。
管理>Windows Azure>Add subscriptionをクリックします。
サブスクリプションの設定を聞かれるので入力します。
Subscriptionのところには、サブスクリプションIDのGUIDを入力します。
Certificate FileにはAzure管理用の証明書のPFXファイルを設定します。
Azureの管理をする場合はこの管理証明書がいつも必要になります。
管理証明書の設定については以下の記事でも書いています。
【System Center】Azure Integration Pack for Orchestrator -Integratoin Pack設定- - YOMON8.NET
あとはAdd Subscriptionをクリックするだけです。
無事にSCOMにAzureサブスクリプションが登録できました。
SCOMでモニター登録
次は監視の定義を行います。
Operation Consoleから作成>監視の追加ウィザードを実行します。
Windows Azure Monitoringという監視の追加ウィザードが追加されているので、こちらを実行します。
先ほど登録したサブスクリプションが選択できるようになっているはずです。
Cloud ServiceやVirtual Machines、Storageなどから監視したい項目を選択・追加します。この際、SCOMのディスカバリーが動いていないタイミングだと、監視対象が表示されないこともあります。
SCOMでモニター有効化
ここまでの手順を実行しても以下の画像のように動かない監視項目があります。例えば、仮想マシンのインスタンス監視の場合は、「Available Megabytes of Memory」や「Total CPU Utilization Percentage」といったパフォーマンス関連のモニタが動いていません。これらのモニタはデフォルトでは無効化されているため、有効化の設定が必要になります。
Azureなどのキーワードで検索して、変更したいモニタを選択します。
今回は「Available Megabytes of Memory」を有効化するために、右クリック>上書き>モニタの上書きから上書き対象を選択します。
監視できる項目
現時点で監視できる項目は以下の通りです。内容的にはAzureのポータルから監視できる内容に近いと思います。
- Role Instance Availability and Status
- Role Instance Performance
- Scale up/down
- Virtual Machine Availability and Status
- Storage Availability
- Storage Size
- Topology Dashboard
- Certificate health
- Hybrid Application definition and monitoring