これからLinux使うことになりそうなので、今までの知識整理も兼ねてLPIC-1とLPIC-2を取得してきました。
LPIC-2まで取得するには4つの試験に合格する必要があり、それぞれが15,000円で合計6万円必要なので(金銭的に)ミスの許されないものでした。年末年始を挟みましたが4試験の合計で2ヵ月くらいかかりました。とりあえず一発でいけて良かった。
動機
この類いの試験は、持っているだけでは全く意味が無いものがほとんどです(時々営業トークでは使えましたが)。
それでも、私は何かの知識を整理したい場合、信頼できる認定試験があればそれを利用するようにしています。理由としてはこんな感じです。
- 試験の合格を目指すことで結果として体系的な知識を得られる(現場だけだと知識が偏る場合がある)
- 客観的な点数で合否を判断されることによる強制力(「こんなもんでいいか」主観的判断基準が通用しない)
- 自分でお金を出すので怠けない(「こんなもんでいいか」となりにくい)
数万円で何年も使える知識が得られるなんて安いと個人的には思っています。まぁ、自分が怠け者だと認識しているからこその2番、3番の理由の方が大きい気もしますが。
後は単純にIT好きだから知識増えるのが楽しいというのも動機としては大きいかなと思います。
教材
教材として使ったのは以下の3冊です。このあたりは他のブログなどにも書かれているのでさらっと。
レベル1はいきなり問題中心のこちらの本一冊で十分いけました。
Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version4.0対応
- 作者: 有限会社ナレッジデザイン山本道子,大竹龍史
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2015/11/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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レベル2は難易度的に心配だったので小豆本も買うことにして2冊です。
Linux教科書 LPIC レベル2 スピードマスター問題集 Version4.0対応
- 作者: 有限会社ナレッジデザイン大竹龍史
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Linux教科書 LPICレベル2 Version4.0対応 (EXAMPRESS)
- 作者: 中島能和,濱野賢一朗
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2014/05/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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後は隙間時間に役立ったのがPing-tです。Ping-tは1000円引きの試験チケットも買えます。4試験なら試験代が4000円分値引きになるので、利用料はそこで取り返せました。(チケットは売り切れている場合もあるのでご注意を)
ping-t.com
検証環境
結局、技術なんてものは触ってみてなんぼではないでしょうか。
数年前まではLinux触るために古いノートPCを持ち出してインストールしてなんてことをする必要がありましたが、最近は仮想環境使えば簡単に検証できますね。その中でもVirtual BoxとVagrantの組み合わせは本当に便利なので、もし試したことが無ければ一度試してみてください。
このサイトに従えばWindowsでも簡単に試すことができます。Macはググれば沢山情報あります。
qiita.com
更に私は手っ取り早く使い方知りたかったので、こちらの書籍を買って読みながら覚えました。この環境でマシンを複数台立ち上げて連携させたりも簡単にできます。本当にわかりやすくできているツールなので、普通の人ならネット見て使いながら覚えれば十分だと思います。
- 作者: 新原雅司
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2013/09/12
- メディア: Kindle版
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未だに32bitの私のWindows環境でも検証用のCentOSがサクサク動きます。小さい仮想ディスクを沢山くっつけでRAID組んだり、PCのUSBデバイス認識させてみたりと検証にするにも困ることはありません。
LPICは暗記が必要になる部分もありますが、一度自分自身で叩いた設定は記憶の定着率が圧倒的に高いと思います。
難易度
LPICの101と102は、ある程度Linuxを触ったことある人なら簡単だと思います。一番苦戦したのは202の試験です。202の試験範囲はLinuxのOSというよりはその上で動くミドルウェアに関しての内容です。例えばBINDやapache、Nginx、Samba、OpenLDAPなどなど、設定パラメータの細かい値が出てくるのですが、特にパラメータの綴りを問われる問題がくせ者でした。AllowなのかPermitなのか、passwordなのかpasswdなのか、大文字なのか小文字なのかなどなど。細かく覚えてない部分を突かれると辛かったです。
試験とスコアはこんな感じでした。もっと高得点取れれば良かったのですが。予定通り2ヵ月で取れたので良しとします。
試験科目 | 受験日時 | スコア |
---|---|---|
LPIC-1 101試験 | 2015-11-20 | 670 |
LPIC-1 102試験 | 2015-12-08 | 710 |
LPIC-2 201試験 | 2016-01-07 | 630 |
LPIC-2 202試験 | 2016-01-18 | 680 |
Linuxを楽しむ
なにも、LPICの試験通るためにLinuxの勉強しているわけではないので、上記の環境でLinux触るにしても、その楽しみ方も知りたいと思いました。
普段もLinuxやUnix触ることもありますが、基本はWindows中心の私です。しかし、職場の先輩の影響で極力マウスは使いません。GUIすらもショートカットで動かします。更にPowerShellの登場で、ここ数年はWindowsもCUIでほとんどの作業ができるようになってきました。マウスと相性のよいGUIの画面でもキーボードだけで作業すると爽快な気分になります。例えるなら自転車に乗れたときの爽快感や、ブラインドタッチをできるようになった時の爽快感に似ている気がします。
Linuxの楽しみの一つにキーボードからの入力だけで全ての作業を行っていけることがあると思います。そんな楽しみを感じたいと思って勉強の合間に読んでいた本があります。(むしろこっちの本読んで試してた時間の方が長かった気もしますが。。。)
とても面白い本だったので、こちらで簡単に紹介します。
実戦Vim
VimってLinuxの設定ファイルいじるときにしょうがなく使っている程度だったので、皆が良いという理由がわかりませんでした。ましてやWindowsやMacでメインのエディタとしてVim使っている人がいること自体が謎でした。読んで試せば納得です。キーボードからの入力だけで、エディタで行っていた作業がここまでテンポ良く効率的にできるのかと驚くと思います。とりあえず、エディタをVimに乗り換えました。
- 作者: DrewNeil,新丈径
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/01/28
- メディア: Kindle版
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シェルプログラミング実用テクニック
PowerShellで作業をしていて、良いワンライナーができると思わずニヤッとしてしまう瞬間があります。そんな瞬間を沢山味わいたい人は読んでみると楽しめると思います。
シェルプログラミング実用テクニック (Software Design plus)
- 作者: 上田隆一,USP研究所
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/05/15
- メディア: 大型本
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まんがでわかるLinux シス管系女子
書いてあることは基本的ですが、ちょっとした現場のTipsなどがちりばめられていて、知らないことでかつ今日から使えるようなTipsが沢山ありました。アニメや漫画が好きな人なら、ちょっと勉強疲れした時に癒やしにもなると思います。
まんがでわかるLinux シス管系女子(日経BP Next ICT選書)
- 作者: Piro(結城洋志)
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/02/19
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