AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(Certified AWS Solution Architect Associate)に合格してきました。勉強方法などの試験対策について書いていきたいと思います。
動機
AWSに関連するプロジェクトへの参画が決まったので、復習を兼ねて認定取ってみようと思いました。
資格や認定って、士業でも無い限り、そのものが役に立つことは少ないのですが、体系だった知識をつけたい時に良い教材になると思っています。試験という区切りがあることでモチベーションを維持しやすいという部分もありますよね。
もともとの知識
私は開発かインフラかと言えばインフラエンジニアですし、DevかOpsかと言えばOpsの色が強いと思います。ただ開発もやってたりするので中間的な位置かもしれません。
このブログの右側のカテゴリを見てわかる通り、クラウドはAzureばかり触ってきました。ただ、Azureをお客様先で話すときには、AWSの話もセットになることが多かったので、AWSも情報は追っていました。
その上、SAPというエンタープライズ系の中心みたいな分野の仕事が多いので、知識としては少し偏っています。良く使うIaaS部分は知らない単語が少なく、SQSやCloudFrontなんかは知らない部分が多かったです。何より、実際にAWSを実機で触ったのは何年ぶりという感じです。
勉強期間
勉強期間はシルバーウィークの3日間+αを使いました。時間にすれば、20時間強だと思います。
勉強方法
①個別サービスの概要確認
まずは、知識をアップデートするために以下のスライドを利用させていただきました。短時間でサービスを一通り眺められるので便利に使わせていただきました。
利用方法は以下の通り。
- 1週目は10分程度で流して、わからない単語をメモします
- メモした単語を調べます
- 2週目を10分程度で流して、わからない単語をメモします
以下、わからない単語がほぼ無くなるまで続けます。だいたい3週くらいで終わると思います。
②書籍読みながら実機演習
書籍は何冊か買ったのですが、結局この書籍しか使いませんでした。
Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド
- 作者: NRIネットコム株式会社,佐々木拓郎,林晋一郎,小西秀和,佐藤瞬
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/03/25
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
演習が充実していること、途中出てくる設定項目のそれぞれに説明があることが良かったです。特にChapter2ではMulti-AZで冗長化したWordPressを構築するのですが、この環境がとても便利で、他の機能を試すのにも使えました。
自分で動かせるものは全て動かしてみました。
③試験範囲の確認
ここで試験範囲を確認します。aws.amazon.com
特に試験ガイドは要確認です。分野別の割合と、ガイド内の単語から重点項目がわかります。
分野 | 試験に占める割合 |
---|---|
1.0 高可用性、コスト効率、対障害性、スケーラブルなシステムの設計 | 60% |
2.0 実装/デプロイ | 10% |
3.0 データセキュリティ | 20% |
4.0 トラブルシューティング | 10% |
合計 | 100% |
サンプル試験問題も全部解きます。そして正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢まで確認して、不明点は一言一句漏らさずに解決します。
④細かい部分を補強(AWS Black Belt Tech Webinar)
これで操作感覚や重点ポイントがわかったので、細かい知識を補強していきます。
まずは、AWS Black Belt Tech Webinarの資料で知識を補強します。aws.amazon.com
⑤細かい部分を補強(AWSドキュメント)
AWSドキュメントも重要です。ポイントはそれぞれのサービスについて以下の点を確認しておくことです。
- どんな機能を持っているか
- オーソドックスな使われ方
- サービスの制限
- 同分野のサービスとのすみ分け
AWS ドキュメント | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)
所感
AWSは久しぶりにも関わらず短期間の勉強で合格したのは、Azureを触ってきていたことが大きいと思います。サービス毎の機能や制限を確認するにも、何か比較対象があるだけで理解度や定着度が違ったと思います。
(これはこの試験に限らないですが)やはり、実際に手を動かしてみるのが一番です。その際に、書籍やネットの情報の手順をあえて外して、「こう動かしたらどうなるのかな?」、「こうしたい場合はどう設定すれば良いのかな」と脱線しながら触ってみると理解が進むと思いました。
アソシエイト取得の1ヵ月後にはプロフェッショナル取得しました。yomon.hatenablog.com