2021年も終わりに近いので振り返りを書いておこうと思います。
使ってきた技術
これを書くのに去年の振り返りを見てみましたが、使ってきた技術には大きな変化は無いように見えます。
クラウドでカテゴリしてみると、Azureが少し少なかった気がしますので、以下のような感じかなと思っています。
- AWS : 30%
- Azure : 5%
- GCP : 10%
- Other (※) : 55%
※ SORACOM / Raspberry Pi / Python / Serverless Framework など
今年新しく使い始めた技術って何だろうと思うと、ここ数年では一番少ないのかもしれません。既存の技術を深掘りできたとも言えますし、技術以外のタスクが増えたとも言えそうです。
その中でも印象に残っているものを挙げるとするとAWS CDKとSQLです。
AWS CDK
今までAWSと言えばアプリケーション的な部分をServerless Frameworkで書いて、インフラとして書いた方が良さそうなものはCloudformationで書いていくパターンでやってきていました。
CDKは存在は知っていたし、以下のように発表当初は少し調べてみたりもしていたのですが、その後触らずに過ごしていました。
今年の後半にCDKを本格的に使うプロジェクトを経て、今更ながらCDKの良さに気がつきました。
- (個人的なCfnとの比較で)型を使うとインフラの開発早い
- (個人的なCfnとの比較で)複雑なインフラを書くときもコードを整理しやすい
- (個人的なCfnとの比較で)展開を見越したインフラを書きやすい
- (個人的なCfnとの比較で)CDKのツール自体が便利
- アプリケーション側をPythonで書くことが多いのでコンテキストスイッチが小さい
最後が一番大きな理由かもしれません。アプリ書くみたいな頭の使い方でインフラを作れるのはストレス少ないなと感じます。
SQL
もちろんエンジニアなので、今年に限らずSQLは普段から使っているのですが、改めてSQLの凄さを感じることが多い一年でした。
今年は巨大なデータセットから複雑な集計を行うクエリを開発することが何度かありました。
ローカルPC上のプログラムで集計していたら終わらないような計算でも、AWSのRedshift、Athena、GoogleのBigQueryの分散処理を活かすことで圧倒的に早く安く処理を実行できることがありました。
AthenaやBigQueryは完全なサーバーレスであったり、課金体系も相まって一昔前なら絶対無理だったなと思うようなアーキテクチャが組めたり、良い時代だなと感じる部分でもありました。
そのようなサービスではSQLが共通言語になっていますし、SQLの宣言的な部分や、SQLを書く頭の使い方がビッグデータの扱いにマッチしていることを感じられることが多かった一年でした。
この時に学んだ知識を実践にフルに活かせたなと思っています。
ブログ投稿頻度
今年はブログ始めてから一番投稿数が少なかったです。何とか毎月投稿はしていますが、圧倒的に記事数が少ないです。
理由としては色々ありそうです。
- 新しい技術を触るよりは深掘りの方が多かった
- 小さい記事はQiitaに書くようになった
- 単純に激務だった など
ただ、過去を振り返って、本当にここで挙げたことが理由なのかというと、言語化できてなかったり、気付いて無い部分もあるのかもしれません。
このブログへの投稿記事数は、自分自身に関するバロメーターになっていたりもするので、こういう振り返りで使えるところもブログやっていて良かったなと思っています。
読書(技術書以外)
技術の振り返りとは言っても、技術については書くこと無かったですね・・
せっかくなので技術以外の読書について少し書いてみたいです。2021年に限った読書というわけでは無いのですが、2021年も当然読んでいた本です。
ドラッカーとワインバーグ
本来なら一緒に並べる類いの著者では無いのかもしれません。この二人の著作だけで20冊くらい持っていると思います。そして何度も繰り返して読んでいます。
(異論は認めますが)どちらとも人間とはどういうものかというものを芯に置きながらも、組織視点で俯瞰的にマッピングしていっているように書かれているドラッカーと、現場視点で皮肉とユーモアたっぷりに説明しているワインバーグ、全く違う角度から切り込んでいるのにどちらも納得してしまうので好きです。
全く違う角度だからこそ、交互に読んだり聞いたりすることで、悩んでいる時にとかに別の視点やヒントになることが得られる気がしていてお気に入りです。
歴史小説
歴史は良いです。人間としてかなり欠けたところのある自分でも、歴史の偉人に共感できる部分があったりすると少しだけ励まされた気分になります。
歴史小説は史実があるので、フィクションの小説と比べると、共感そのものにも納得感が生まれるみたいなところが個人的に好きな部分です。
特に塩野七生が好きで「ローマ人の物語」から始まって色々読んでいます。日本史も世界史も全くだめで高校時代は最高得点10点とかだったのですが、そんな自分に歴史の面白さを教えてくれた作家さんです。本棚2段くらい埋めています。
自分の場合は、日本の歴史は身近すぎるからか、海外の歴史の方が話に入り込める気がして好きだったりします。例えば司馬遼太郎も好きなのですが、日本史を扱っている「燃えよ剣」や「世に棲む日々」よりは、中国史の「項羽と劉邦」が好きだったりします。登場人物の感情を書くのではなく史実から洞察しているみたいな部分が好きなのかもしれません。
今読んでいる皇帝フリードリッヒ二世の生涯も、楽しく読んでいます。
他にも現代哲学あたりの書籍も好きだったりします。元々人間ってものが全くわからない社会不適合者の自分が、仮にも何とか組織でやっていけているのはこういった本のおかげです。本当に。
最後に
こうやって振り返ってみると技術的には必ずしも絶好調とは言えない一年でしたが、予定表や作ってきたGitのリポジトリや、メモや資料とかを振り返ってみると結果としては色々なことがアウトプットできていたと思えます。いつもお声がけいただけるお客様や、同僚の皆さんには感謝しかないです。
来年は区切りの40歳になるので、年末年始ゆっくりリフレッシュして、来年は技術的な部分も調子取り戻していきたいです!