90歳超えた祖母のところにiPadとポケットWiFi置いたら色々捗った

介護施設に入っている90歳を超える祖母がいるのですが、休日には家族でお昼買っていって曾孫見せながら、一緒にご飯食べたりしています。話を聞くと日中はテレビばかりで退屈することがよくあるようです。

そんな祖母の一番の楽しみは曾孫の成長を見ることのようです。自分の比較的得意なITやガジェット関連で、何とかここを改善できないかと少しずつ手を打ってきたので、それを書こうと思います。

iPadの導入

まず最初に渡したのはiPadでした。

幸い自分の趣味がガジェットであることもあり、旧式のiPad Airが余っていたのでこれを使いました。

最初は操作できるか不安でした。実際に最初は少し抵抗あったみたいですが、すぐに使いこなしてました。指で思った通りに動かせることからか、IT苦手な人が操作に迷った時に感じがちな「やっぱりIT機器わからない」となってしまう心理的抵抗が少ないのが良いのかなと思っています。

また、iPadは画面がとてもキレイなので、写真や動画を見るには最適だという当たり前のことを改めて感じることになりました。10インチの画面ともなると目が少しくらい悪くてもストレス無く写真を見れるようです。指で直感的にズームもできますし。

施設で利用できるネット環境が無かったので、オフラインで保存した写真を見るための機器として使っていました。それでもいつも見ているようでした。

ただ、定期的に写真をダウンロードして持って行く必要があり、iPadに接続可能なUSBメモリ的なものを使ったりしてたのですが、それでも改善したいと思っていました。

モバイルWiFi導入

リアルタイムの成長の様子を見せたいと思っていたので、次のアクションはネットを引くことと、写真を見られる仕組みを作ることでした。

機器への直接のファイルコピー無しに、最近撮った写真や動画が見られるようにするにはネットワーク回線が必要です。施設に線を引くとなると大変ですが、モバイルWifiなら機器を置くだけで済みますので、そこから検討しました。

うちのネットワーク回線状況は以下にも書いたのですがIIJがメインです。 yomon.hatenablog.com

特に嫁と二人でIIJのファミリープランに入っているので毎月12GBの通信が使えます。

ただ、私は在宅勤務が主だったり、移動中も読書がメインなので、そこまで容量使わなかったりするので毎月大量に容量が余って月初は常に繰り越し分含めて24GBの残がある状態でした。そこで、この容量を使おうということを考えました。

幸いなことに、ガジェットオタクの私の引き出しには使っていないポケットWifiが眠っていました。追加のSIMも追加無料だったので取り寄せてこれを導入することにしました。

家族の写真や動画を見るだけなので、結局今も毎月使い切って無い状態です。

IT機器の導入時のポイント

これでiPadとMobile WifiというITガジェットを導入したわけですが、ITに慣れてない人がITガジェット使うと、ガジェットオタクでは気付かないような部分でつまづいたりします。

一度つまづいたら最後、電話などで操作を伝えるのは不可能だと思った方が良いです。わかりやすい部分で言えば、ピクトグラムなんかがあります。例えば受話器のマークのように、IT機器に囲まれていると考えもしないようなことが伝わらなかったりします。

なので、以下の点を気をつけています。

  • とりあえず全部物理的なボタンを押して、電源を入れれば動く仕組みとして準備する
  • アプリは必要なもの以外は全て削除、無効化。画面には必要なものだけを出す(iPadなら下のDockに必要なものだけ入れる)
  • 手元にも似た機器やアプリを準備しておく

そして、もう一つ見落としがちなのは充電機器です。充電ケーブルの故障等は遠隔地にいると発見も、対応も大変です。 何か動かないと言われて、色々症状を聞いてみても中々わからない。最後に充電器のケーブルが壊れていて充電できてなかったとかあります。しっかりとしたケーブルを準備した方が良いかと思います。(私は個人的に信頼しているAnkerのケーブルや充電器を用意しました)

みてね導入

うちの家族にとって、写真や動画は紛失が許されない、最重要データなので仕組み作っています。

yomon.hatenablog.com

その中でも「みてね」というサービスに写真や動画上げていたので、これをiPadから見られるように設定しました。

そもそもの用途が孫の写真などを共有することにあったりするアプリなので、IT慣れてない人でもわかりやすいUIになっています。祖母も最初は難しいと話していましたが、使っているうちにすぐに使い方を覚えてくれました。

操作方法だけではなく、サービス名が「みてね」と平仮名なのも高齢者には覚えやすいのかなと感じました。

ハングアウトによるビデオ通話の導入

ここまでがコロナ禍の前の話です。

ちょくちょく会いに行って、その合間を「みてね」で繋いでいたところが、コロナが本格化すると、当然のことながら安全のため介護施設は面会謝絶になりました。家族との連絡が電話だけになって、顔が見えないことに寂しく感じているようでした。

しばらくはそんあ状態でしたが、仕事の会議でもTeams等を使って会議しているなか、祖母のところもiPadもあってネットも引けているならビデオ電話設定すればいいじゃんとなりました。

どのアプリにするか悩んだのですが、以下の点から今回はGoogleのハングアウトを選択しました。

  • GoogleのIDを取得するだけで使えるので準備が楽
  • 良い意味で機能が少なく、操作がシンプル
  • アプリ名が英語ではなくカタカナで「ハングアウト」
  • 色が緑で他のアプリと被らない
  • ビデオ通話もまあまあの性能

早速、祖母からiPad、施設職員の方を介してiPadを受け取って設定しました。そのまま駐車上で1時間くらい設定して、操作方法等を準備して、アルコールで拭いて、施設職員の方に手渡しました。

すぐに祖母に渡してくださったので、そのまま通話して2ヵ月近くぶりに顔を見て話すことができました。その後、父の端末にからも通話できる設定をして、直接会わなくても顔を見て話す仕組みができました。

これで曾孫の成長を、またカメラ越しですが見せることができるようになりました。これが費用無しで追加できるのは、とてもありがたいです。

まとめ

最近のITは高齢者でも使えるなと改めて感じました。 色々なガジェットやアプリを使わせてもらってますが、iPad、みてね、ハングアウト、どれもそのUI/UXを重視して選びました。自分みたいなガジェットオタクになると、わかりやすいUI/UXよりも自由度やギークな感じに惹かれることがありますが、改めて教えられることがあります。 そして、自分の無駄に多いガジェット群もたまには家族の役に立ったみたいで良かったです。

(おまけ)ルービックキューブの導入

最後に話が少しずれるのですが、祖母の楽しみになればと思って、パズル等を選んでは持って行ってみているのですが、ルービックキューブが大ヒットだったので書いておきます。

ルービックキューブ、ご存知の方多いと思います。最初は息子の玩具にあった電車の絵が描いてあるルービックキューブを、「懐かしいなー」と触ってみたのが始まりでした。

ルービックキューブの解き方を探しにYoutubeを開いたところ、この動画見つけました。


ルービックキューブの世界記録まとめ

「すごっ!」っという感想と一緒に感じたのは、「動かすの気持ちよさそう!」でした。梱包材のプチプチが永遠にできる玩具とかありましたが、そういう感じです。

でも、手元にある息子のルービックキューブは固くて、大人が力を入れてもこんなに早く動かせません。

そこでAmazonさんで調べたらこんなルービックキューブ見つけました。「競技用」の文字が見えます。

これを購入してみたらとても気持ち良いです。動画みたいに動かせます。

大変気に入ったので、祖母にも買いました。これが気に入ったみたいで、今では暇があるとルービックキューブやっているみたいですw

ネットを見ると解法もあるのですが、それを見ながらでも頭を使います。指も使います。何より弄っているだけで楽しいので、「ボケ防止にいいねー」と言っていつも話してくれます。

ちょっと記事の趣旨とズレましたが、とてもオススメなので書いてみました。